聖書用語集
ア イ ウ エ オ カ キ ク ケ コ サ シ ス セ ソ タ チ ツ テ ト ナ ニ ネ ノ ハ ヒ フ ヘ ホ マ ミ ム メ モ ヤ ユ ヨ ラ リ ル レ ロ ワ
ア
アーメン
哀歌
アカイア
証し
ほとんどの場合,モーセに与えられた2枚の石板に記された十戒を指す。(出 31:18)
贖い
捕らわれた状態,処罰,苦しみ,罪,あるいは何らかの義務から人を解放するために支払われる代価。金銭とは限らない。(イザ 43:3)贖いが必要な状況は幾つかあった。例えば,イスラエル人の長男や動物の雄の初子はエホバのものであり,エホバへの奉仕だけに用いられることになっていたが,それを免除されるには,贖い,つまり買い戻しの代価が支払われなければならなかった。(民 3:45,46; 18:15,16)危険な牛がきちんと管理されずに人を殺した場合,所有者は死刑を免れるために贖いを支払う必要があった。(出 21:29,30)しかし,故意に殺人を犯した人のための贖いは受け入れられなかった。(民 35:31)最も重要な例として,聖書はキリストが支払った贖いを際立たせている。キリストは従順な人間を罪と死から解放するために,自分の命を犠牲にした。(詩 49:7,8。マタ 20:28。エフ 1:7)
明かり消し
幕屋や神殿で使われた,金や銅でできた道具。ランプの芯を切るためのはさみのようなものだったのかもしれない。(王二 25:14)
悪魔
明けの星
「明星」参照。
アザゼル
アシ
アジア
足かせ
アシの物差し
アシュトレテ
カナン人の女神。戦争と豊作の女神で,バアルの妻。(サ一 7:3)
アセルゲイア
「恥知らずな行い」参照。
アダル
アビブ
アブ
油を注ぐ
粗布
アラバ
アラム,アラム人
アラム語
セム語の1つで,ヘブライ語と近い関係にあり,同じアルファベットが使われている。元々アラム人が話していたが,後に国際的な言語としてアッシリア帝国とバビロニア帝国で交易や意思伝達に使われた。ペルシャ帝国の行政の公用語でもあった。(エズ 4:7)エズラ記,エレミヤ書,ダニエル書の一部はアラム語で書かれた。(エズ 4:8–6:18; 7:12-26。エレ 10:11。ダニ 2:4後半–7:28)
アラモト
アルファとオメガ
アレオパゴス
アテネのアクロポリスの北西に位置する高い丘。そこで集まりを持った評議会(法廷)の名称でもあった。パウロは,ストア派やエピクロス派の哲学者たちによってアレオパゴスに連れていかれ,信じている事柄について説明した。(使徒 17:19)
アロンの子たち
レビのひ孫アロンの子孫。アロンはモーセの律法の下で最初の大祭司に選ばれた。アロンの子たちは幕屋と神殿で祭司として奉仕した。(代一 23:28)
憐れみの施し
困窮している人を助けるための贈り物のこと。ヘブライ語聖書には直接言及されていないが,モーセの律法の下にいたイスラエル人には,貧しい人に対する責務が明確に規定されていた。(マタ 6:2)
安息日
元のヘブライ語には,「休む」,「やめる」という意味がある。ユダヤ暦の週の第7日(金曜日の日没から土曜日の日没まで)。幾つかの祭日や,7年目と50年目も安息の時だった。安息日には,聖なる所での祭司の奉仕以外の仕事を行ってはならなかった。安息年には,土地は耕作されず,仲間のヘブライ人から負債の返済を迫られることはなかった。モーセの律法の中の安息日に関する制約は無理のないものだったが,宗教指導者たちが徐々に細かい規則を加えたため,イエスの時代には守るのが難しくなっていた。(出 20:8。レビ 25:4。ルカ 13:14-16。コロ 2:16)
イ
石投げ器
イスラエル
命の木
違反
衣服を引き裂く
イルリコ
淫行
「性的不道徳」参照。
印章
印章付きの指輪
ウ
臼
占い師
ウリムとトンミム
エ
疫病
急速に人から人へ感染する病気。広範囲にまん延し,大勢の死者が出ることがある。神が下す処罰に含まれることも多い。(民 14:12。エゼ 38:22,23。アモ 4:10)
エタニム
エチオピア
古代エチオピアはエジプトの南に位置し,現代のエジプトの最南部と現在のスーダンが含まれていた。ヘブライ語の「クシュ」が「エチオピア」と訳されることがある。(エス 1:1)
エドトン
エドム
エピクロス派
ギリシャの哲学者エピクロス(西暦前341-270年)の信奉者たち。彼らの哲学は,個人の快楽こそ人生の究極の目標であるという考えを中心としていた。(使徒 17:18)
エファ
エフォド
エフライム
エホバ
エルル
援助奉仕者
「奉仕者」や「召し使い」とも訳されるギリシャ語ディアコノスの訳の1つ。「援助奉仕者」は会衆の長老団を補佐する人を指す。この特別な奉仕を行う資格にかなうには,聖書に示されている基準を満たさなければならない。(テモ一 3:8-10,12)
オ
王笏
惜しみない親切
落ち穂拾い
農作物を収穫した人が意図的にもしくは意図せずに採り残したものを,別の人が集めること。モーセの律法には,畑の端まで刈り尽くすことがないように,またオリーブやブドウを全て集めてしまわないようにという指示があった。困窮している人,外国人居住者,父親のいない子供,やもめは,収穫後に採り残されたものを集める権利を神から与えられていた。(ルツ 2:7)
オメル
乾量の単位。1エファの10分の1,つまり2.2リットルに相当した。付録B14参照。
重い皮膚病
皮膚に重度の病変が生じる病気。今でいうハンセン病が含まれると思われるが,それに限定されてはいない。原語は服や家に発生するカビを指す場合もある。(レビ 14:54,55。ルカ 5:12)
オルギュイア
水の深さを測る単位。1.8メートルに相当した。付録B14参照。
終わりの時代
カ
会見の天幕
会衆
改宗者
会堂
原語(シュナゴーゲー)の意味は「集めること」または「集会」だが,ほとんどの聖句ではユダヤ人が聖書の朗読を聞き,教えを受け,伝道し,祈るために集まった建物や場所を指す。イエスの時代にはイスラエルの大抵の町に会堂があり,大きな町には2つ以上ある場合もあった。(ルカ 4:16。使徒 13:14,15)
カエサル
カシア
割礼
カナン
カブ
乾量の単位。バトの推定容量からすると,1.22リットルに当たる。付録B14参照。
神の王国
神への専心
仮小屋の祭り
カルデア,カルデア人
革袋
姦淫
宦官
感謝の捧げ物
神が与えてくださった物や神の揺るぎない愛に関して神を賛美するための,共食の捧げ物。捧げられた動物の肉と,酵母が入っているパンと入っていないパンの両方を食べることになっていた。肉はその日のうちに食べなければならなかった。(代二 29:31)
監督
会衆を見守り世話することが主な責任で,男性が務めた。ギリシャ語エピスコポスの基本的な意味は,保護し,監督すること。「監督」と「長老」(ギリシャ語プレスビュテロス)はクリスチャン会衆の中で同じ立場を指す。「長老」という語は任命された人がクリスチャンとして十分に成長していることを示しており,「監督」という語は任命に伴う務めを強調している。(使徒 20:28。テモ一 3:2-7。ペ一 5:2)
キ
義兄弟結婚
キスレウ
犠牲
神に感謝を表したり,罪を認めていることを示したり,神との良い関係を取り戻したりするために,神に捧げられる物。アベルの時から,人間は動物などさまざまな犠牲を自発的に捧げた。モーセの律法契約の下では犠牲が求められた。イエスが自分の命を完全な犠牲として捧げてからは,動物の犠牲は必要なくなった。とはいえ,クリスチャンは比喩的な意味で神に犠牲を捧げている。(創 4:4。ヘブ 13:15,16。ヨ一 4:10)
奇跡,強力な行い
ギテト
意味がはっきりしない音楽用語。ヘブライ語ガトに由来すると思われる。ガトがブドウの搾り場を指すため,ギテトはぶどう酒造りにちなんだ歌と関係のある曲調ではないかと考える人もいる。(詩 81:表題)
記念の墓
遺体を葬った場所。ギリシャ語ムネーメイオンの訳。この語は「思い出させる」という意味の動詞に由来し,亡くなった人のことが記憶にとどめられることを示唆している。(ヨハ 5:28,29)
キュビト
清い
共食の捧げ物
行政官
ギリシャ語
ギリシャ人が話す言語。聖書中の1世紀に記された書はギリシャ語で書かれた。(ただし,マタイの福音書は最初にヘブライ語で書かれた。)ヘブライ語聖書全巻の最初の翻訳であるセプトゥアギンタ訳もギリシャ語だった。
ギリシャ人
キリスト
ギレアデ
ク
杭
真っすぐに立てられた棒で,人を掛けた。ある国々で刑具として使われ,見せしめやさらし者にするために死体を掛けることもあった。残忍な戦争行為で知られるアッシリア人は,捕虜を杭に掛ける際,先のとがった杭を腹部から胸部まで刺し通した。ユダヤ人の律法では,冒瀆や偶像崇拝などの重罪を犯した人はまず石打ちなどの方法で殺され,それから死体が見せしめとして杭や木に掛けられた。(申 21:22,23。サ二 21:6,9)ローマ人は罪人を杭に単に縛り付けることもあり,日ざらしにされた罪人は大抵,痛み,喉の渇き,飢えなどで数日間苦しんだ後に死んだ。イエスを処刑した時のように,罪人の両手両足をくぎで杭に打ち付ける場合もあった。(ルカ 24:20。ヨハ 19:14-16; 20:25。使徒 2:23,36)「苦しみの杭」参照。
悔い改め
偶像,偶像崇拝
くじ
くびき
農機具や荷車を引く2頭の動物(大抵は牛)の首に掛ける横木または木枠。原語は「てんびん棒」とも訳される。「てんびん棒」参照。
クリスチャン
苦しみの杭
ケ
契約
契約の箱
汚れている
ゲヘナ
ケモシュ
モアブ人の主神。(王一 11:33)
ゲラ
重量の単位。20分の1シェケル,すなわち0.57グラムに相当した。付録B14参照。
ケルブ
献じられたことの聖なる印
献納の祭り
アンティオコス・エピファネスによって汚された神殿が清められたことを記念する,年に1度の祝い。キスレウ25日に始まり,8日間続いた。(ヨハ 10:22)
コ
子
コイニクス
乾量の単位。一般に,1リットルより少し多かったと考えられている。付録B14参照。
香
芳香性の樹脂やバルサムを混ぜ合わせたもので,ゆっくり燃えながら良い香りを放つ。幕屋や神殿では,4種類の材料を混ぜた特別な香が使われた。朝と晩に,聖所にある香の祭壇でたかれた。贖罪の日には,至聖所の中でたかれた。香は,神に忠実に仕える人たちが捧げる,神に喜ばれる祈りを象徴していた。クリスチャンは香を使うよう指示されてはいない。(出 30:34,35。レビ 16:13。啓 5:8)
香入れ
コル
乾量および液量の単位。バトの推定容量からすると,220リットルに当たる。付録B14参照。
サ
祭司
祭司長
祭壇
祭壇の角
ザクロ
サタン
サドカイ派
裁きの座
裁きの日
あるグループや国民や人々全般が,神に行動の責任を問われる日または期間のこと。死に値すると判断された人たちにとっては処刑される時となり,ある人たちにとっては救われて永遠の命を得る機会となる。イエス・キリストと使徒たちが言及した将来の「裁きの日」には,生きている人たちだけでなく過去に死んだ人たちも裁きを受ける。(マタ 12:36)
裁き人
イスラエルに人間の王がいた時代よりも前に,エホバがご自分の民の救出者として立てた人々。(裁 2:16)
サマリア
サマリア人
当初は北の10部族王国のイスラエル人を指していたが,サマリアがアッシリア人に征服された西暦前740年以降は,アッシリア人が連れてきた外国人も含むようになった。イエスの時代には,「サマリア人」という語は普通,人種的もしくは政治的な含みを持つものではなく,古代のシェケムやサマリアの付近を本拠地とした宗派に属する人たちを指した。この宗派の信条は,ユダヤ教とは大きく異なっていた。(ヨハ 8:48)
サンゴ
小さな海洋生物の群体が作り出す,硬い石のような物質。赤,白,黒など,さまざまな色のものがある。特に紅海でたくさん採れた。聖書時代に赤いサンゴは貴重なものとされ,ビーズなどの装飾品に使われた。(格 8:11)
サンヘドリン
シ
ジウ
シェオル
シェケル
ヘブライ人が用いた,重量と貨幣の基本単位。重さは11.4グラムだった。「聖なる場所の標準重り」(直訳,「聖なる場所のシェケル」)という表現は,重さが厳密であるべきこと,あるいは幕屋に保管されていた標準重りと一致しているべきことを強調していたのかもしれない。一般のシェケルとは異なる王室用のシェケル,もしくは王宮に保管されていた標準重りもあったのかもしれない。(出 30:13,脚注)
シェバト
シェミニト
シオン,シオンの山
指揮者
至聖所
執政官代理
使徒
詩編
しまめのう
邪悪な天使
邪悪な者
収穫の祭り
「ペンテコステ」参照。
10分の1
自由民
ローマの支配下で,「自由民」は生まれながらに自由であり,市民権を与えられていた。一方,奴隷状態から解放されて「自由民」になった人(解放奴隷)もいた。公式に解放された人はローマの市民権を得たが,官職に就くことはできなかった。非公式に解放された人は,奴隷状態からは解放されたものの,市民としての権利を全面的に与えられたわけではなかった。(コ一 7:22)
主権者
呪術
邪悪な天使を源とする力を使うこと。(代二 33:6)
主の晩餐
準備の日
娼婦
配偶者ではない相手と性関係を持つ女性。特にその行為によってお金を得る人を指す。(元のギリシャ語ポルネーは,「売る」という意味の語根に由来する。)聖書は男娼にも言及している。売春はモーセの律法で禁じられており,売春行為の報酬はエホバの聖なる所のための寄付として受け入れられなかった。対照的に,異教では神殿娼婦や神殿男娼が収入源となった。(申 23:17,18。王一 14:24)聖書の中で「娼婦」という語は比喩表現としても使われており,神を崇拝していると言いながら何らかの偶像崇拝を行う人や国や組織を指す。例えば「啓示」の書では,「大いなるバビロン」と呼ばれる宗教的な存在が,権力や利益を得ようとして世界の支配者たちと関係を持ったために娼婦として描写されている。(啓 17:1-5; 18:3。代一 5:25,脚注)
書記
ヘブライ語聖書の写しを作った人。秘書官を指すこともあった。(エズ 7:6,脚注)
贖罪
贖罪の日
イスラエル人にとって最も重要な聖なる日。ヨム・キプール(「覆いの日」という意味のヘブライ語ヨーム ハッキップリームに由来)とも呼ばれ,エタニム10日に祝われた。年に1度,この日にだけ,大祭司は幕屋や後代の神殿の至聖所に入った。そこで,自分自身の罪,レビ族の他の人たちの罪,民の罪のために,犠牲の血を捧げた。この日には聖なる大会が開かれ,断食が行われた。安息日でもあり,通常の仕事をしてはならなかった。(レビ 23:27,28)
シリア,シリア人
「アラム,アラム人」参照。
しるし
現在もしくは将来の何らかの物事を示す,物体,行為,状況,不思議な現象など。(創 9:12,13。王二 20:9。マタ 24:3。啓 1:1)
シワン
親衛隊
ローマ皇帝の護衛のために組織されたローマ兵の一団。やがて強力な政治勢力となり,皇帝を支持したり失脚させたりした。(フィリ 1:13)
新月
神聖さ
エホバに備わっている性質。道徳的に全く純粋で汚れのない,聖なる状態。(出 28:36。サ一 2:2。格 9:10。イザ 6:3)元のヘブライ語の言葉は,人間(出 19:6。王二 4:9),動物(民 18:17),物(出 28:38; 30:25。レビ 27:14),場所(出 3:5。イザ 27:13),期間(出 16:23。レビ 25:12),活動(出 36:4)に関して使われる場合,聖なる神のために別にされる,神のためだけに用いられる,神から見て清くされるという考えを伝えている。エホバへの奉仕のために取り分けられていることを指す。ギリシャ語聖書でも,「聖なる」,「神聖さ」と訳されている語は,神のために別にされるという意味を伝えている。人の行動の清さを指して使われることもある。(マル 6:20。コ二 7:1。ペ一 1:15,16)
神聖な秘密
神聖な奉仕
神聖なものとする
芯つまみ
金でできた道具で,トング状の火箸のようなものだったのかもしれない。幕屋と神殿で,ランプの火を消すのに使われた。(出 37:23)
神殿
真の神
神罰
エホバが処罰のためにもたらす災厄や病気。(民 16:49)
申命記
「申命」は「繰り返し命じる」という意味。「申命記」という書名は,「2番目の律法」,「律法の反復」を意味する,ギリシャ語セプトゥアギンタ訳の書名に由来する。
振揺の捧げ物
差し出す犠牲を持っている崇拝者の手の下に,祭司が自分の手を添え,揺り動かしたと考えられる。あるいは,祭司自身が捧げ物を揺り動かした。この行為は,犠牲をエホバに差し出すことを表していた。(レビ 7:30)
心霊術
ス
過ぎ越し
スタディオン
長さの単位。1ローマ・マイル(1479.5メートル)の8分の1である,185メートルに相当した。付録B14参照。
ストア派
ギリシャ哲学の一派。理性と自然に従って生きることが幸福につながると信じていた。彼らの見方によれば,真の賢人とは苦痛にも快楽にも無頓着な人だった。(使徒 17:18)
スペルト小麦
質の劣る小麦(Triticum spelta)で,穀粒がもみ殻から分離しにくい。(出 9:32)
隅石
スルテス湾
セ
セア
乾量の単位。液量の単位であるバトに基づいて計算すると,7.33リットルになる。付録B14参照。
正義
「正しいこと,正しさ」参照。
聖所
聖柱
大抵は直立した石柱で,バアルや他の偽りの神々の陰茎を象徴していたと考えられる。(出 23:24)
性的不道徳
聖なる
神聖であること。「神聖さ」参照。
聖なる力
聖なる所
聖木
誓約
誓約の捧げ物
ゼウス
雪花石こう
エジプトのアラバストロン付近で採掘されていた石で,香油を入れる小さなつぼを作るのに使われた。つぼは普通,貴重な香油が漏れないように栓をするため,首の部分が細くなっていた。(マル 14:3,脚注)
セラ
セラフ
善悪の知識の木
戦車
「兵車」参照。
全焼の捧げ物
占星術師
ソ
相続人
聖書の中で「相続人」という語は多くの場合,神から財産を受ける人という意味で使われている。財産とは,王権や永遠の命といった,神からの祝福を表している。「相続人」は神の子供として財産を授けられるが,当然のことながら神が死ぬわけではない。
底知れぬ深み
供えのパン
そばめ
正妻ではない妻のこと。多くの場合,奴隷の女性だった。(出 21:8)
ソロモンの柱廊
イエスの時代の神殿の,外側の庭の東側にあった,屋根のある通路。一般にソロモンの神殿の名残だったと考えられている。イエスはある「冬」にそこを歩いた。また,初期のクリスチャンは崇拝のためにそこに集まった。(ヨハ 10:22,23。使徒 5:12)付録B11参照。
タ
ターバン
頭飾りとして頭に巻く布。大祭司は上等の亜麻布のターバンを着け,その前面には青ひもで金の板が固定された。王は冠の下にターバンを着けた。ターバンが比喩表現として用いられた例として,ヨブは自分の公正さをターバンになぞらえた。(出 28:36,37。ヨブ 29:14。エゼ 21:26)
大患難
「患難」に相当するギリシャ語は,切迫した状況によって生じる苦難という考えを伝えている。イエスは,エルサレムが前例のない「大患難」に見舞われると述べた。また,将来自分が「栄光を帯びて……来る」時,全人類が「大患難」に直面することに注意を引いた。(マタ 24:21,29-31)パウロは大患難を,「神を認めない人々」とイエス・キリストについての「良い知らせに従わない人々」に対して神が取る正当な行動として描いている。啓示 19章によれば,イエスは天の軍勢を率いて「野獣と地上の王たちとその軍勢」と戦うことになる。(テサ二 1:6-8。啓 19:11-21)「大群衆」が大患難を生き延びることになっている。(啓 7:9,14)「ハルマゲドン」参照。
大祭司
太守
体制
ギリシャ語アイオーンの訳で,特定の期間,時期,または時代を特色づける情勢や特徴を指す。聖書が述べる「今の体制」とは,世の中の状況や世俗的な生き方のこと。(テモ二 4:10)神は律法契約により,イスラエル人の時代もしくはユダヤ人の時代とも呼べる体制が始まるようにした。イエス・キリストは神に用いられ,贖いの犠牲によって別の体制をもたらした。それは聖なる力によって選ばれたクリスチャンの会衆が主に関係する体制で,律法契約によって予示されていた実体を特徴とする新しい時代の始まりだった。「体制」という表現は,これまでに存在した,またはこれから存在するようになるさまざまな体制つまり情勢を指すこともある。(マタ 24:3。マル 4:19。ロマ 12:2。コ一 10:11)
体制の終結
サタンに支配された体制もしくは物事の状態が,終わりに至る時期のこと。キリストの臨在の期間と重なっている。イエスの導きの下,天使たちが「正しい人の中から邪悪な人をより分け」,滅ぼす。(マタ 13:40-42,49)イエスの弟子たちは,その「終結」がいつなのかに関心を持っていた。(マタ 24:3)イエスは天に戻る前に,体制の終結まで弟子たちと共にいると約束した。(マタ 28:20)
高い場所
ダゴン
正しいこと,正しさ
正しいと認める
脱穀
ダビデの子
ダビデの町
タラント
ダリク
タルシシュの船
タルタロス
ギリシャ語聖書で言及されている,牢獄のような卑しめられた状態のこと。ノアの時代に不従順な天使たちがそこに投げ込まれた。ペテロ第二 2章4節でタルタロオー(「タルタロスに投げ込む」)という動詞が使われているが,それは「罪を犯した天使たち」が異教の神話に出てくるタルタロス(劣った神々が入れられる地下牢および暗闇の場所)に投げ込まれたという意味ではない。不従順な天使たちは神によって卑しめられ,天での持ち場や務めを失い,極めて深い精神的暗闇の中にいて,神の輝かしい目的を認識できない状態にある。彼らの行く末も暗く,聖書によれば,彼らの支配者である悪魔サタンと共に永遠に滅ぼされることになる。従ってタルタロスは,反逆した天使たちの最も低く卑しめられた状態を指している。啓示 20章1-3節で述べられている「底知れぬ深み」とは違う。
断食
男娼
配偶者ではない相手と性関係を持つ男性。「娼婦」参照。
担保
タンムズ
チ
誓い
ある事柄が真実だとはっきり宣誓することや,特定のことを行う,もしくは行わないと厳粛に約束すること。誓いは多くの場合,上位者,特に神に対してなされる誓約である。エホバは誓いにより,アブラハムとの契約の確かさを示した。(創 14:22。ヘブ 6:16,17)
仲介者
柱頭
長官
長老,年長者
ツ
塚
突き棒
償い
「贖罪」参照。
償いのための覆い
契約の箱の覆い,つまりふた。大祭司は贖罪の日にその覆いの前に罪の捧げ物の血をはね掛けた。元のヘブライ語の表現は,「(罪を)覆い隠す」または「(罪を)拭い去る」という意味の語根動詞に由来する。覆いは純金でできていて,両端にケルブが1つずつあった。単に「ふた」と呼ばれていることもある。(出 25:17-22。代一 28:11。ヘブ 9:5)付録B5参照。
角
罪
罪の捧げ物
テ
ティシュリ
デカポリス
デナリ
テベト
テラフィム
手を置く
天使
ヘブライ語のマルアークおよびギリシャ語のアンゲロスの訳。どちらの語も直訳すると「使者」であるが,天からの使者を指す場合は「天使」と訳される。(創 16:7; 32:3。ヤコ 2:25。啓 22:8)天使は目に見えない強力な存在で,人間が創造されるよりもずっと前に神によって創造された。聖書の中で,「無数の聖なる者」,「神の子たち」,「明けの星」とも呼ばれている。(申 33:2。ヨブ 1:6; 38:7)生殖するようには造られておらず,個々に創造された。数は優に1億を超える。(ダニ 7:10)聖書によれば天使はそれぞれ名前と個性を持つが,謙遜にも崇拝されることを拒み,大抵は自分の名前さえ明らかにしない。(創 32:29。ルカ 1:26。啓 22:8,9)幾つかの階級があり,さまざまな役割を与えられている。例えば,エホバの王座の前で仕え,エホバの言葉を伝え,地上でエホバに仕えている人たちのために行動し,神による刑を執行し,良い知らせの伝道を後押しする。(王二 19:35。詩 34:7。ルカ 1:30,31。啓 5:11; 14:6)将来にはハルマゲドンの戦いでイエスと共に戦う。(啓 19:14,15)
天使長
天の女王
エレミヤの時代の背教したイスラエル人が崇拝していた女神の称号。バビロンの女神イシュタル(アスタルテ)のことだという見方もある。イシュタルはシュメールでイナンナと呼ばれていた女神に相当し,イナンナという名前には「天の女王」という意味がある。この女神は天と結び付けられていただけでなく,豊作の女神でもあった。アスタルテもエジプトの碑文の中で「天の淑女」と呼ばれている。(エレ 44:19)
てんびん棒
両端に荷物をぶら下げて肩に担ぐ棒。奴隷はよくてんびん棒を使って重い荷を運んだため,原語(「くびき」とも訳される)は,奴隷状態や誰かに服従していること,また圧迫や苦しみを表す比喩表現として使われている。てんびん棒やくびきを取り除いたり折ったりすることは,束縛や圧迫や搾取からの解放を意味した。(レビ 26:13,脚注。マタ 11:29,30,脚注)
ト
陶芸家
ドラクマ
奴隷
ナ
ナザレ人
ナジル
七週の祭り
「ペンテコステ」参照。
ナルド
ニ
ニガヨモギ
ニサン
乳香
ボスウェリア属の樹木から採れる樹脂。燃やすと芳香を放つ。幕屋と神殿で使われた聖なる香の成分だった。乳香は,穀物の捧げ物や,聖所に2つの山にして置かれた供えのパンに添えられた。(出 30:34-36。レビ 2:1; 24:7。マタ 2:11)
庭
ネ
ネティニム
ネヒロト
詩編 5編の表題にある,意味がはっきりしない語。ハーリール(笛)と関連のあるヘブライ語の語根語と結び付けて,管楽器を指すのではないかと考える人たちもいる。しかし,ある旋律を指すのかもしれない。
ネフィリム
ノアの時代の大洪水より前に,肉体を着けた天使たちと人間の女性たちとの間に生まれた子供たちで,凶暴だった。(創 6:4)
ネフェシュ
一般的に「魂」と訳されることがあるヘブライ語の言葉。これに相当するギリシャ語はプシュケー。これらの語が聖書の中でどのように使われているかを調べると,基本的に以下のものを指していることが分かる。(1)人,(2)動物,(3)人や動物の命。(創 1:20; 2:7。民 31:28。ペ一 3:20。それぞれの脚注も参照。)多くの宗教が教える「魂」の概念とは異なり,聖書によれば,地球上の生き物に関して用いられているネフェシュとプシュケーは,形があり目に見えて触れることができる,不滅ではない存在を指す。「新世界訳」では,これらの語が文脈に応じて,「命」,「生き物」,「人」,「自分の全て」といった表現に訳されている。単に「私」などの人称代名詞になっている箇所もある。「自分の全て」を尽くして何かを行うという場合,全身全霊,誠心誠意,人生を懸けて,といった意味合いを持つ。(申 6:5。マタ 22:37)文脈によってはネフェシュやプシュケーが,生き物の持つ願望や食欲,死んだ人や死体を指すこともある。(民 6:6。格 23:2。イザ 56:11。ハガ 2:13)
ノ
飲み物の捧げ物
ハ
派
バアル
背教
墓
恥知らずな行い
柱
初子
バッタ
初物
ハデス
ヘブライ語の「シェオル」に相当するギリシャ語で,死んだ人たちが眠っている比喩的な場所を指す。「墓」と訳されている。「墓」参照。
バト
液量の単位。この語が書かれたつぼのかけらなどの出土品からすると,約22リットルだったと推定される。聖書に出てくる他の乾量や液量の単位のほとんどは,バトの推定容量に基づいて計算される。付録B14参照。
パピルス
アシに似た水生植物で,籠や器や舟を作るのに使われた。一種の紙の材料にもなり,巻物に広く使われた。(出 2:3)
バプテスマ
パラダイス,楽園
美しい庭園,または庭園のような場所。最初のパラダイスはエデンの園であり,エホバが最初の人間のために造った。イエスは苦しみの杭に掛けられた時,隣にいた犯罪者とのやりとりの中で,地球がパラダイスになることを示した。コリント第二 12章4節は将来のパラダイスについて述べていると考えられる。啓示 2章7節は天のパラダイスに言及している。(ソロ 4:13。ルカ 23:43)
パリサイ派
ハルマゲドン
反キリスト
元のギリシャ語には二重の意味がある。まず,キリストに反対している者を指す。また,偽キリスト,すなわちキリストのふりをする者も指し得る。個人であれ組織であれ団体であれ,キリストの代理を務めていると偽ったり,メシアだと主張したり,キリストとその弟子たちに反対したりする場合,反キリストと呼ぶことができる。(ヨ一 2:22)
パン種,酵母
ヒ
ヒガヨン
音楽上の指示である専門用語。詩編 9編16節で使われている。たて琴による荘重な間奏か,黙想を促す厳かな休止のことかもしれない。
ヒソプ
細かい枝葉のある植物で,清めの儀式の際に血や水を振り掛けるために使われた。マジョラムの類い(Origanum maru,Origanum syriacum)かもしれない。ヨハネ 19章29節のヒソプは,枝に結わえ付けたマジョラムか,モロコシ(Sorghum vulgare)の一種であるアズキモロコシだったのかもしれない。アズキモロコシは茎が長いので,酸味の強いぶどう酒を含ませた海綿をイエスの口元に差し出すのに使えたと考えられる。(出 12:22。詩 51:7)
人の子
原語の表現は福音書に約80回出ており,イエス・キリストを指す。イエスが単に肉体を着けた天使ではなく,人から生まれた人間だったことを示している。また,イエスがダニエル 7章13,14節の預言を実現する方であることも示唆している。ヘブライ語聖書では,エゼキエルとダニエルが「人の子」と呼ばれており,代弁者である人間と,彼らが伝えた言葉の源である神との違いが強調されている。(エゼ 3:17。ダニ 8:17。マタ 19:28; 20:28)
避難の町
意図せずに人を殺してしまった人が,復讐者から逃れるために避難することができた,レビ族の町。エホバの導きの下,モーセにより,また後にはヨシュアにより,6つの町が指定され,約束の地に点在していた。逃げてきた人は避難の町に着くと,町の門の所で長老たちに事情を話し,温かく迎えられた。故意に人を殺した人がこの取り決めを悪用するのを防ぐため,逃げてきた人は殺人が起きた町で裁判を受け,身の潔白を証明しなければならなかった。潔白が証明されると,その人は避難の町に戻された。そして,残りの生涯,もしくは大祭司が死ぬまで,その町の境界内にとどまらなければならなかった。(民 35:6,11-15,22-29。ヨシ 20:2-8)
火の湖
ピム
重量の単位。また,フィリスティア人が金属製の道具を研ぐ時に請求した代金。イスラエルで発掘された幾つかの石の重りには,「ピム」に相当する古代ヘブライ語の子音字が書かれている。それらの石の重さは平均7.8グラムで,1シェケルのおよそ3分の2に当たる。
病害
菌類によって引き起こされる,植物の病気。聖書でいう病害は黒さび病(病原: Puccinia graminis)かもしれないという見方がある。(王一 8:37)
表題
開いた手の幅
大体,手を開いた状態での親指の先から小指の先までの長さ。44.5センチのキュビトを基にして計算すると,約22.2センチになる。付録B14参照。
ヒン
液量の単位および容器の名称。歴史家ヨセフスの著述に基づき,3.67リットルに相当したと考えられている。付録B14参照。
フ
ファラオ
フィリスティア,フィリスティア人
武具
兵士たちが身に着けた,身を守るための装備。かぶと,よろい,ベルト,すね当て,盾など。(サ一 31:9。エフ 6:13-17)
プシュケー
一般的に「魂」と訳されることがあるギリシャ語の言葉。ヘブライ語のネフェシュに相当する。「ネフェシュ」参照。
復活
生き返ること。元のギリシャ語アナスタシスは,直訳すると「起き上がらせること」,「立ち上がること」という意味。聖書には復活の例が9つ記されている。例えば,イエスはエホバ神により復活させられた。他の復活は,エリヤ,エリシャ,イエス,ペテロ,パウロを通して行われたが,明らかに神の力による奇跡だった。「正しい人も正しくない人も」地上に復活することは,神の目的が果たされる上で欠かせない。(使徒 24:15)聖書は天への復活にも言及している。その復活は「早い方の」復活とか「第一の」復活と呼ばれており,聖なる力によって選ばれた,イエスの兄弟たちの復活を指す。(フィリ 3:11。啓 20:5,6。ヨハ 5:28,29; 11:25)
ブドウ搾り場
プネウマ
一般的に「霊」と訳されることが多いギリシャ語の言葉。ヘブライ語のルーアハに相当し,いろいろな意味を持つ。「ルーアハ」参照。
プリム
ブル
ヘ
兵車
ベエルゼブブ
ヘブライ語
ヘブライ人の言語。イエスの時代には,ヘブライ語にアラム語の表現が多く取り入れられていた。イエスも弟子たちもヘブライ語を話した。(使徒 26:14)
ヘブライ人
ペルシャ,ペルシャ人
メディア人と共に言及されることの多い国また民族。メディア人と血縁関係にあったと考えられる。ペルシャ人は初期にはイラン高原の南西部だけを領有していた。キュロス大王(古代の歴史家によると,父親はペルシャ人で母親はメディア人)の統治下で,ペルシャ人はメディア人に対して優位に立つようになったが,帝国は共同で治められた。キュロスは西暦前539年にバビロニア帝国を征服し,捕囚にされていたユダヤ人が故国に戻ることを許した。ペルシャ帝国の領土は,東はインダス川,西はエーゲ海にまで及んだ。西暦前331年にアレクサンドロス大王がペルシャ人を打ち破るまで,ユダヤ人はペルシャの統治下にあった。ペルシャ帝国はダニエルが見た幻の中で台頭が予見され,聖書のエズラ記,ネヘミヤ記,エステル記にも出てくる。(エズ 1:1。ダニ 5:28; 8:20)付録B9参照。
ヘルメス
ギリシャの神で,ゼウスの子。ルステラの人々は誤ってパウロをヘルメスと見なした。それは,ヘルメスが神々の使者,また雄弁の神として知られていたことによる。(使徒 14:12)
ヘロデ
ローマ帝国によって任命され,ユダヤ人を治めた王家の名称。ヘロデ大王は,エルサレムの神殿を再建したことと,イエスを殺すために幼児を虐殺する命令を出したことで知られている。(マタ 2:16。ルカ 1:5)息子のヘロデ・アケラオとヘロデ・アンテパスは,ヘロデ大王の領土の一部を譲り受けた。(マタ 2:22)アンテパスは四分領太守で,一般に「王」と呼ばれている。イエスの3年半に及ぶ宣教の期間中を含め,使徒 12章に記されている期間まで治めた。(マル 6:14-17。ルカ 3:1,19,20; 13:31,32; 23:6-15。使徒 4:27; 13:1)その後,ヘロデ大王の孫に当たるヘロデ・アグリッパ1世が,短い期間治めた後,神の天使によって処刑された。(使徒 12:1-6,18-23)次いで,アグリッパ1世の息子であるヘロデ・アグリッパ2世が治め始め,その支配はユダヤ人がローマに対して反乱を起こす頃まで続いた。(使徒 23:35; 25:13,22-27; 26:1,2,19-32)
ヘロデ党の人たち
ローマから支配権を与えられていたヘロデ家の政治目標を支持した国家主義者たち。サドカイ派には,ヘロデ党に属していた人たちがいたと思われる。ヘロデ党の人たちはパリサイ派と手を組んでイエスに反対した。(マル 3:6)
ペンテコステ
ホ
マ
巻物
羊皮紙やパピルスを長く貼り合わせ,片面に文字を記したもの。たいてい軸に巻き付けられた。聖書は,当時の一般的な書物の形態だった巻物に記され,書き写された。(エレ 36:4,18,23。ルカ 4:17-20。テモ二 4:13)
幕
幕屋
マケドニア
マスキル
全くの専心
神への全くの専心とは,神を熱烈に愛し,自分の心の中で神が占めるべき地位をほかの何ものにも奪われないようにしていて,そのことが行動にも表れていること。(出 20:5)
マナ
イスラエル人が荒野で40年過ごした間の主な食物。エホバが奇跡によって与えた。安息日を除く毎朝,辺り一面に降りた露の下にマナが現れた。初めてそれを見たイスラエル人は,ヘブライ語で「マーン フー」つまり「これは何だろう」と言った。(出 16:13-15,35)マナは,「天の穀物」(詩 78:24),「天からのパン」(詩 105:40),「力の強い者たちのパン」(詩 78:25)とも呼ばれている。イエスも比喩的な意味でマナに言及した。(ヨハ 6:49,50)
マハラト
幻
マルカム
ミ
ミクタム
道
聖書の中で,特定の行動様式を指す比喩表現として使われる。エホバに受け入れられる道もあれば,退けられる道もある。イエス・キリストの弟子になった人たちは,「この道」の者と言われた。それは,弟子たちがイエス・キリストへの信仰を中心にした生き方をし,イエスの手本に倣っていることを指していた。(使徒 19:9)
導く方
ミナ
見張り
都へ上る時の歌
詩編 120編から134編の表題。原語の表現の意味については諸説あるが,この15の詩はイスラエル人の崇拝者たちが喜びにあふれてエルサレムに上っていく時に歌ったものと考えられている。イスラエル人は毎年,3つの大きな祭りに参加するために,ユダの山地の高い所にあったエルサレムに上った。
明星
ミルコム
ム
無酵母パンの祭り
むち打ち
結び目やとげなどのあるむちで打ちたたくこと。(ヨハ 19:1)
ムト・ラベン
詩編 9編の表題にある語。「息子の死に関して」という意味だと言い伝えられてきた。この詩を歌う時に使われたなじみ深い旋律を持つ曲の,名前か出だしの言葉かもしれないという見方もある。
胸掛け
イスラエルの大祭司が聖所に入る時に心臓の所に当てた,宝石で飾られた袋。エホバの判断を伺うために使われたウリムとトンミムが入っていたので,「判断の胸掛け」と呼ばれた。(出 28:15-30)付録B5参照。
メ
メシア
メディア,メディア人
メロダク
バビロンの主神。バビロニアの王で法典を制定したハンムラビがバビロンを首都とした後,メロダク(マルドゥク)の地位は高まった。メロダクはそれ以前の幾つもの神々に取って代わり,バビロニアの神々の中で主神となった。後代には,メロダク(マルドゥク)という名前の代わりに「ベル」(所有者)という称号が使われるようになり,メロダクは一般にベルと呼ばれた。(エレ 50:2)
モ
喪,嘆き悲しむ
モーセの律法
没薬
もみ殻
モレク
モロク
「モレク」参照。
ヤ
ヤコブ
ユ
有罪の捧げ物
ユーフラテス川
ユダ
ユダヤ人
ユダ族の人のことで,イスラエルの10部族王国が滅んだ後に使われるようになった表現。(王二 16:6)バビロン捕囚の後には,故国に戻ったさまざまな部族のイスラエル人を指して使われた。(エズ 4:12)後代には,イスラエル人をそれ以外の国民と区別する名称として世界中で使われるようになった。(エス 3:6)使徒パウロは,クリスチャン会衆では国籍は重要でないことを論じた際に,ユダヤ人という語を比喩として用いた。(ロマ 2:28,29。ガラ 3:28)
揺るぎない愛
ヨ
良い知らせ
羊皮紙
羊やヤギや子牛の皮で作られた,一種の紙。パピルスよりも耐久性があり,聖書の巻物に使われた。パウロがテモテに持ってくるよう頼んだ羊皮紙の巻物は,ヘブライ語聖書の一部だったかもしれない。死海写本の多くは羊皮紙に記された。(テモ二 4:13)
預言
神からの言葉。神の意志の啓示や布告。神からの道徳上の教え,神の命令や裁きの表明,これから起きることに関する宣言などが含まれる。(エゼ 37:9,10。ダニ 9:24。マタ 13:14。ペ二 1:20,21)
予見者
神により,神の意志を認識できるようにされた人。一般の人には分からない事柄を理解できるよう,いわば目を開かれた人。元のヘブライ語は,文字通りもしくは比喩的な意味で「見る」ことを意味する語根語に由来する。人々は問題に直面した時,賢明な助言を求めて予見者に相談した。(サ一 9:9)
預言者
ヨベル
イスラエルが約束の地に入った時から数えて,50年ごとの年。ヨベルの年には土地を耕作せずに休ませ,ヘブライ人の奴隷は解放された。売り渡された相続地は返還された。ヨベルはある意味で祭りの年,自由の年であり,イスラエルは神によって最初に国民とされた時の正しい状態に戻された。(レビ 25:10)
ラ
ラッパ
合図や演奏のために使われた,金属製の管楽器。民数 10章2節によると,エホバは銀のラッパを2つ作るようにと指示した。そのラッパは,民を呼び集めたり,宿営を畳んだり,戦いを宣言したりする際に,特定の合図を出すのに使われた。角笛のような曲がった形ではなく,真っすぐなものだったと思われる。神殿で使われた楽器の中にもラッパがあったが,形状はよく分かっていない。エホバの裁きが宣告される時や,神が何らかの重大な出来事を生じさせる時に,たびたび象徴的なラッパの音が伴う。(代二 29:26。エズ 3:10。コ一 15:52。啓 8:7–11:15)
ラハブ
リ
律法
律法学者
律法に精通した階級の人たち。イエスに反対した。(マル 12:38,39; 14:1)
臨在
ギリシャ語聖書の中で,イエス・キリストが王として在位していることを指して使われる言葉。キリストの臨在は,メシアである王として目に見えない状態で即位した時から,この体制の終わりの時代の間続く。到来してすぐに去るようなものではなく,一定の期間に及ぶ。(マタ 24:3)
ル
ルーアハ
レ
霊媒師
死者と話せると言う人。(レビ 20:27。申 18:10-12。王二 21:6)
レバノン山脈
レビ,レビ族
レビヤタン
たいてい水と関連付けられている動物。何らかの水生動物と思われる。ヨブ 3章8節と41章1節では,ワニか他の大型の,力が強い水生動物のことと考えられている。詩編 104編26節のレビヤタンは,ある種のクジラなのかもしれない。他の箇所では比喩表現として使われており,特定の動物と結び付けることはできない。(詩 74:14。イザ 27:1)
レプタ
ロ
炉
ログ
聖書に出てくる最小の液量単位。ユダヤ教のタルムードで1ヒンの12分の1とされていることを基にして計算すると,1ログは0.31リットルになる。付録B14参照。
ワ
ワジ